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老いを学ぶ

2014年05月10日

老いの工学研究所提供

高齢者は”弱者”か?【高齢者のありよう、役割に関する調査】

老いの工学研究所

高齢期のライフスタイルのシンクタンク、NPO法人「老いの工学研究所」は、『高齢者のありよう、役割に関する調査』を実施し、65 歳以上の高齢者851 名から回答を得ました。
その中から、「高齢者に対する見方の世代別の違い」についてお知らせ致します。

●高齢者の半数が、経済面・能力面では「高齢者は弱者ではない」と認識

「高齢者は健康面で弱者か」という質問に対して、肯定した(「そうだ」「ややそうだ」と回答した)人の割合は、全ての世代で8割を超えました。
しかし、「経済的に弱者か」「能力面で弱者か」に対しては、70 歳代で半数程度、80 歳代でも6割程度にとどまりました。
また、経済面・能力面で弱者とする割合は若い世代で低くなっており、若い世代ほど、高齢者がお金や能力を持つ人たちだと考える傾向にありました。

●高齢者を健康面で弱者と考える人ほど、経済的にも能力的にも弱者とする傾向

「高齢者は健康面で弱者か?」という質問に対する回答と、「経済的に弱者か」「能力的に弱者か」という回答との関係を見ると、左のグラフのようになりました。
健康面で弱者だと考える人ほど、経済的にも能力的にも弱者だとする傾向が顕著になっています。

高齢者は一般に、記憶力や計算力(流動性知能)は衰えるが、知識や経験に基づく判断力や対応力(結晶性知能)は維持・向上が可能であるとされています。

また、労働による収入は減るものの資産
や年金などで経済的余裕のある人は多く、「高齢になると、あらゆる面で衰えていく」という理解は正確とは言えません。

このような理解の人が少なくないのは、核家族化の進行と地域における世代間の交流機会の減少で、実際に高齢者と触れ合い、高齢者を理解する機会が失われたこと、さらに、報道で重い要介護状態の高齢者、認知症患者、経済的困窮状態にある人達を目にしがちであることが原因ではないかと思われます。

「高齢になると健康面だけでなく、能力も衰え、経済的にも困窮していく」といった理解は、高齢者を必要以上に、かつ意思に反する形で保護したり、自身の老いに対する恐れや不安が増すなど、超高齢社会の活性化に向けて足かせとなりかねず、高齢者・高齢化に対する正確な理解が、今後の課題になるものと考えられます。

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