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老いを学ぶ

2014年01月15日

【寄稿】お口の健康(12):「口の中の状態と体調の関係」

歯科医師 小倉才子

お口の中の状態と体調は相関関係があります。
体調が悪いと、歯が痛くなったり、歯茎が腫れたり、口内炎ができたり、味がわかりにくかったり、口が苦かったり、顎が痛くなったりと様々な不調が現れてきます。
体調そのものをよくしないと、お口の中の状態もよくならないんですね。逆に言えば、お口の中に不調が出たら、「体調が落ちてきていますよ」という身体のサインだと思って頂けるとよいです。お口の中の不調に対して、お口の中だけにアプローチするのではなく、身体全体を元気にするようにしたらよいわけです。早めに対処すればするほど、早めに改善することができます。

日頃の診療では以下のような方法を行っております。
体調が落ちてきて口の中や顎に不調を感じた時にとても有効ですのでご紹介致します。
①養生法
②漢方
③カウンセリング

さらに身体全体から調える必要があると思われる場合には
・鍼灸
・カイロプラクティック
・マッサージ
・アロマテラピー
などをお勧めします。

そして食事に問題があると思われる場合には、食事指導も取り入れております。身体に合わないものばかりを食べていますと、身体は冷えて緊張し、口の中にも不調が現れてきます。

今回は、まず「養生法」についてご説明致しましょう。
養生の基本は「弛める」です。これまでにも何度か書いて参りましたが、上下の歯と歯が当たってかみしめていると、身体が緊張して手足が冷えてきます。
それに最適な養生法はセルフマッサージです。顎の緊張を取っていきますと、身体の緊張が取れて血流がよくなります。
ご自身で気持ちいいなあと感じる程度に毎日5分ほどしていきますと、とても効果的にリラックスしてきます。かみしめることも歯ぎしりをすることも徐々に減っていきます。
マッサージをする場所は上から順番に
①顎先
②鎖骨下
③ソケイ部

特にこの中で重要なのは顎先です。
顎の先がとても緊張している方は多く、そのような方は歯をぐっと食いしばっています。少しだけ口を開いて、顎の先をマッサージしてみて下さい。最初はとても痛いですが、しばらく続けると、痛みが減って身体が温かくなってきます。そして身体がリラックスするのを感じられることと思います。また、副交感神経が優位になるため、唾液がよく出るようになります。
お風呂の中でこのマッサージをされると、さらに効果的です。

次に鎖骨下に移ります。
顎がリラックスしたら、鎖骨の下を肩先に向かって少し強めにさすって下さい。肩が開いて脇が伸びるようにされるとさらに効果的です。肩こりや背中のはりが取れてきます。

そして最後にソケイ部です。
日常生活で座っていることが多いためか、足の付け根で滞っている方は多いです。ソケイ部をさすると足先の方が温かくなってきます。

このように身体はひとつですべてがつながっていますから、お口の健康を維持するためにも、身体全体からのアプローチが必要です。

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