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老いを学ぶ

2014年01月14日

老いの工学研究所提供

「高齢者」とすべき年齢は、平均で〇〇歳だった。<アンケート調査>

老いの工学研究所

NPO法人「老いの工学研究所」が行った『高齢者のありよう、役割に関する調査』から。回答者は、20 歳~66 歳の男女314 名(男性194 名/女性120 名)。

●何歳からが高齢者?

『超高齢社会となった現在、何歳からを“高齢者”と呼ぶべきだと考えますか?』という質問(65 歳~85 歳まで5 歳刻みの選択式)に対して、現在“高齢者”とされる65 歳と回答したのは12%にとどまった。女性に限ると、わずか5%となった。
最多は「70 歳」で46.8%、「75 歳」が28.7%と続いた。「80 歳」も11.5%で、「65 歳」と回答した割合と拮抗している。
平均は72.1 歳。女性のほうが、“高齢者”の年齢を高めにイメージしていることが分かる。

●高齢者のポジティブな呼称は?

高齢者の呼称として、『もっともポジティブな響きだと感じる言葉』(選択肢の中から一つを選ぶ形式)を訊いたところ、「シニア」が57.0%と圧倒的で、次は「シルバー」の8.6%となった。『もっともネガティブな響きだと感じる言葉』は、「老人」46.5%、「年寄り」38.2%となっている。
また、ポジティブに感じる言葉を選べなかった割合が14.0%となり、ネガティブに感じる言葉を選べなかった割合の4.5%を大きく上回った。高齢者をポジティブに表現する言葉に困っている様子が伺えるが、背景には、年をとることそのものをネガティブに捉える風潮があると考えられる。

●年齢別には?

年齢別に見ると、「ポジティブだと感じる言葉」「ネガティブだと感じる言葉」は、上の通りとなり、20 歳代に特徴が表れた。

20 歳代では、「シニア」という言葉を、もっともポジティブだと感じる割合は32.5%に過ぎず、じいさん(ばあさん)」(20.0%)、「シルバー」(17.5%)も支持を集めた。この二つの言葉は年代が上がるにつれて減少しており、年齢とともにポジティブな言葉だと感じられなくなってくることが分かる。
ネガティブだと感じる言葉では、20 歳代だけが「老人」よりも「年寄り」をネガティブだと感じており、言葉の捉え方の違いが大きいことが分かった。

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