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老いを学ぶ

2012年07月11日

老いの工学研究所提供

初めて「孫が生まれる」年齢は、昔と こんなに違う!

老いの工学研究所

ニホンザル研究の第一人者である島泰三氏によると「猿は孫の面倒を見ることはない」そうで、他の動物に至っては、孫が生まれるまで親が生存することは、ほとんどないとのこと。
どうやら孫と関わるということは、人類にとってだけ許された行動だと言って良さそうです。さらに今では当たり前になった「孫とのひと時を楽しめる」ようになったのは、つい最近になってからのようです。

日本は昔から世界一の長寿国であったわけではありません。明治・大正時代の平均寿命は40歳代前半、昭和にはいって40歳代後半と戦前には50年にも満たなかったのです。

終戦の2年後である昭和22年にようやく「人生50年」を超え、昭和25年に女が60歳を超えましたが、この時点での平均寿命は先進国中最下位でした。
さらに初孫が生まれる平均年齢を時代別に調査した、左表資料をご覧下さい。

平均寿命が30歳代と推測される江戸時代においては、初孫誕生時の平均年齢は男が約58歳、女が約52歳とであり、孫を見る前にほとんどの人たちの平均余命は尽きていたことになります。

孫にめぐりあえることがいかに奇跡であり、おめでたいことか想像に難くないですね。

そして現代の日本では初孫誕生時の平均年齢は、男が約63歳、女が約61歳となり、平均余命から逆算すると男は約17年、女は実に約25年も孫と過ごすことが可能になりました。
孫にめぐりあうという奇跡が、誰にとっても普通に起こるという誰も経験したことのない時代になったのです。

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