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老いを学ぶ

2021年01月08日

老いの工学研究所提供

獲得と喪失【高齢期に関わる用語集】

老いの工学研究所

ドイツの心理学者、ポール・バルテスが確立した生涯発達心理学では、「人間は生涯、発達しつづける」と考え、「人は生まれたときから「獲得」と「喪失」を同時に経験しつづけている」とする。ただし、この比率は若い頃は獲得が圧倒的に大きいが、徐々に喪失が増えていき、高齢期の後半になって逆転する。(下図)

しかしながら、重要なことは高齢期になったら「喪失」するばかりではなく、「獲得」していることもあるということである。
例えば、結晶性知能の発達による新しい知恵や見識の獲得、精神的な成熟による日常への満たされた感覚、人格的に高みに行くことによる世俗の超越(老年的超越)、といったことが考えられる。

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